現役マネージャーに聞いた!!声優事務所が求めている人材とは?

マネージャーがほしい人材

あなたは声優事務所のマネージャーがどのような仕事をしているか知っていますか?

声優事務所のマネージャーの仕事は非常にたくさんあります。

・スケジュール管理
・制作会社への営業
・声優の現場同行
・作品のキャスティング

また、自社に所属する声優が現場でミスをしてしまった場合は、その声優に代わって苦情を受ける立場の人間でもあります。

まさに声優事務所にとって、マネージャーは会社の根幹を支える存在と言っても過言ではありません。

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そんな声優事務所のマネージャーは、声優の所属採用に強い影響力を持っています。

大手声優事務所の中には、マネージャーが売りたい声優しか所属できないところもあるくらいです。

つまり、どこの声優事務所でプロの声優になるとしても、マネージャーに認めてもらわなければならないということですね。

ですが、実際に声優事務所のマネージャーさんが何を求めているのかを知らなければ、準備はできませんよね。

そこで今回は、今も現役で活躍されている某声優事務所のマネージャーさんに、声優事務所が求めている人材についてお話を伺いました。

 

声優事務所の採用人数は0~10名ほど

毎年多くの声優学校から新人声優が入ってくると思いますが、上限となる採用人数は決めているのでしょうか?

弊社は基本的に所属オーディションの評価は絶対評価で決めています。

これはどこの声優事務所も同じではないでしょうか。

そのため、採用人数の上限は設けていません。

ちなみに一番多く採用したときは10人ほどですね。

もちろん、該当者がいなければ一人も採用しないこともあります。

 

声優事務所のマネージャーから見た声優になれない人

声優事務所のマネージャー視点で、声優になるために必要なものは何でしょうか?

まず声優になるには絶対に必要なものがいくつかあります。

ひとつは社会の常識がきちんと身についていることです。

 

声優に社会常識は必須!!

ひとえに社会常識といってもわからないと思いますので、いくつか例を挙げましょう。

・やむを得ない場合を除き遅刻や欠席をしない
・事務所からの連絡には返信する
・周りの人とのコミュニケーションが取れる

などがありますね。

非常に残念ですが、声優志望者の中には人として当たり前のことが出来ない方がいます。

声優は様々な現場に向かい仕事を行います。

その現場には、共演者の方々、録音スタジオのスタッフの方々、作品のクライアントなどもいるでしょう。

そこで、社会常識に欠ける発言や行動をされてしまうと、マネージャーの立場としては非常に困ります。

声優は、初めて収録現場に行く若手であったとしても、所属事務所の看板を背負うことになります。

そこで新人声優だからは許されません。

実際に新人声優が収録現場で問題を起こし、声優事務所ごと出入り禁止になった例がありますからね。

ですので、社会常識が身についていない人が声優になることは難しいでしょう。

 

滑舌、発声などの基礎能力

声優の技術に関して言わせていただくと、発声、滑舌などの基礎能力が出来ていない人は声優にはなれません。

当たり前のことだと思うかもしれませんが、発声や滑舌がきちんと出来ていない人は本当に多いんですよ。

そして、多くの声優志望者がそれに気づいていません。

なので、もし自分は出来ていると思っていたとしても、声優学校の講師などに確認をしてみるといいと思います。

特に滑舌はなかなか改善されませんから、早めに対処したほうがいいですよ。

 

声優事務所が求めている人材は?

今現在、声優事務所が求めている人材を教えてください。

あくまで個人的な意見になりますが、売りやすい人材でしょうか。

これは、各声優事務所さんによっても異なると思います。

ですので、あくまで私が採用するならという前提で聞いてください。

 

自分のロードマップを描けているか

ここで言う売りやすい人材とは何かと言うと、自身が声優として活躍するための計画を作成しているかどうかです。

残念ながら、声優志望者の中には、声優になることを第一目標にしている人がいます。

ですが、声優事務所に所属するというのは、声優としてのスタートラインに立っただけにすぎません。

我々からすれば、声優になっただけで満足されても困るのです。

そして、あくまで私の経験則ですが、声優として活躍されている方は、自身を売るためのプランをしっかり考えています。

自分が声優として活躍するには何をしなければならないのか。

そして、マネージャーに何をアピールし、どうやって売ってもらうのか。

そうゆうことをしっかりと考えて、我々にきちんと提案をしてきます。

マネージャーは多くの声優を抱えています。

その中で自身が売れるためのビジョンをしっかり考えて、行動に移している人は、マネージャーとしても売りやすいですし、売ってあげたいと思っちゃいますよね。

 

ダメ出しにすぐに反応出来る人

あとは、ダメ出しに反応出来る人も売りやすいです。

実際に収録現場で音響監督の指示を聞いて、すぐに演技やアクセントを変更できる人は仕事のリピート率が高くなります。

録音スタジオは収録できる時間が決まっています。

ですので、声優は指示に対応できるだけの瞬発力が必要となります。

この能力を持っている声優さんは、現場に入れるだけで仕事が増えていきますので、非常に楽ですね(笑)

 

声優志望者へのアドバイス

最後に声優を目指している人達にアドバイスをお願いします。

まずは日々の生活を楽しんで、社会常識とコミュニケーション能力を磨くこと。

そのうえで、発声、滑舌の訓練を欠かさないことですね。

これができるようになってようやく、声優になるための土俵に上がれると思ってください。

声優になれる人はほんの一握りです。

その一握りは努力しなければ絶対に掴めません。

是非頑張っていただき、皆さんの声を収録現場でお聞きしたいですね。

 

今日から行動を変えて行こう!!

以上が、現役マネージャーへのインタビューになります。

もしかすると、耳の痛い話もあったかもしれません。

ですが問題ありません。

もし自分に該当しているなと思った方は、この記事を読んだ今日から変えていきましょう。

あなたが本気で声優になりたいのであれば、絶対に間に合います。

声優になれるかどうかはあなたの行動次第です。

頑張っていきましょうね。

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