預かり所属って何!?声優事務所の正所属、準所属、預かり所属について
声優事務所の正所属、準所属、預かり所属の違いを教えてください!!
声優事務所のホームページを閲覧をしていると、声優さんが正所属、準所属などに分かれていることがありますよね。
枠組みの内容は各声優事務所によって異なると思いますが、多くの声優事務所がこの枠組みを採用しています。
では、これらの枠組みにはどのような意味があるのでしょうか。
各声優事務所によって多少定義が異なることもありますので、あくまで一般論として聞いてくださいね。
声優事務所内の枠組み
一般的に、多くの声優事務所で採用されている枠組みは、
・正所属
・準所属
・預かり所属
になるでしょう。
基本的にこの枠組みは、声優事務所内の序列と言って良いでしょう。
この序列は、預かり所属➝準所属➝正所属の順に上がっていきます。
それでは、預かり所属から解説していきましょう。
預かり所属は試用期間
預かり所属とは、アルバイトでいう試用期間のようなものです。
例えば、声優志望者が声優学校や声優オーディションで評価され、ある声優事務所のマネージメント契約を勝ち取ったとしましょう。
ですがその声優志望者が、本当に声優として活躍できるかはまだわかりませんよね。
声優は声優オーディションで役を勝ち取ったり、マネージャーや現場スタッフに評価されなければ仕事をすることはできません。
また、本当にその声優事務所に相応しい人物なのかもわかりません。
そのため、多くの声優事務所は預かり所属という試用期間を設けています。
預かり所属は、一定期間活動した後に、査定と呼ばれる審査を受けることになります。
この査定に合格することができたら、準所属や正所属などに昇格することができます。
査定までの期間も各声優事務所によって異なりますが、預かり所属になって2~3年後に実施されることが多いようです。
それまでに預かり所属の声優は、自分の価値を声優事務所にアピールする必要があります。
もし、査定に不合格になってしまった場合は、声優事務所を退所となります。
近年は、声優事務所の低年齢化の影響もあり、養成所の最上位クラスを預かり所属にする声優事務所も増えてきているようです。
即戦力の準所属
査定を無事合格することができたら、準所属になることができます。
声優事務所にとって準所属とは、即戦力と言ってよいでしょう。
預かり所属以上に営業にかけられ、声優事務所に利益をもたらすことを求められます。
つまり、準所属の時にどれだけ多くの仕事に関われたかが今後の声優人生を左右するということです。
また、準所属の活躍はあなたが声優事務所を選ぶうえでのパロメーターにもなるでしょう。
事務所の顔である正所属
声優として長く活躍し続けて、その声優事務所になくてはならない存在になった人が正所属となります。
正所属になることができたら、声優としては一人前と言えますね。
様々なクライアントとお付き合いがあり、例え声優事務所が営業をしなかったとしても、指名で依頼が来ることでしょう。
もちろん営業は行われます(笑)
まさに、声優事務所にとって顔となる存在と言えるでしょう。
預かり所属とジュニアランクの違い
勘違いされている方が非常に多いようですので、預かり所属とジュニアランクの違いについて解説しておきます。
上記でも説明していますが、預かり所属は声優事務所内での序列です。
そしてジュニアランクは、日本俳優連合(日俳連)が定めたアニメ、外画の給与に関する枠組みのことです。
つまり、預かり所属の人が必ずジュニアランクであるとは限りません。
それと同じように例え正所属であったとしても、ジュニアランクだったりすることもあります。
この二つは全くの別物ですので覚えておいてください。
もし、ランク制度について知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
預かり所属はスタートライン!!
以上が一般的な、正所属、準所属、預かり所属の枠組みになります。
もう一度言いますが、これはあくまで一般論であり、あなたが行きたい声優事務所に必ず当てはまるかはわかりません。
ただ、多少の違いはあれど、最終的に正所属を目指すことには変わりはないでしょう。
そして、例えあなたが声優事務所の預かり所属になれたとしても、声優になれたと安心しないでください。
預かり所属はあくまで試用期間、お試し期間なのです。
あなたがどのような声優を目指しているにせよ、到達点はそこではないと思います。
あなたが本当に目指しているものになれるように、頑張ってくださいね。